人気のない山中に、ホーム跡がぽつんと残る、旧新有馬駅。
付近には人家もなく、登山道の踏切を行くハイカーの姿が、時折見える程度。
1975年6月15日の営業休止直前は、一日の停車列車が上下各一本のみという、
菊水山もびっくりの秘境駅でした。
当時はホームに、「乗降のお取扱いは出来ません」の立て札がまだ残っていました。
営業廃止とならなかったのは、付近に大規模保養施設の開発計画があった為ですが、
後に計画は中断され、新有馬駅は再び、長い眠りに就く事となります。
長らく営業休止の続いた新有馬駅は、2013年2月28日付で正式に廃止手続が取られました。
現在はホーム跡も撤去され、秘境駅の痕跡も自然に還ろうとしています。
(カラー写真は2013年04月に車内より撮影)
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